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2023.08.24

コミック「カムイのうた」が9月6日に発売!

映画「カムイのうた」をもとにしたコミックが、春陽堂書店より9月6日に発売されます。
映画「カムイのうた」の内容を原作とし、『ゆきげしき』、『Good-byヴィーナス』を手掛けられた周南公立大学特任教授のなかはらかぜさんに作画いただきました。

コミック「カムイのうた」あらすじ
アイヌの少女・北里テルは成績は優秀だがいわれのない差別に苦しんでいた。
友人となったヒサシも、祖父レモクの墓を和人に荒らされて以来、和人に敵意を抱いていた。
成績優秀ながらも女学校に不合格になるなど、差別に苦しみつづけるテルだったが、言語学者・兼田教授により才能を見出され、カムイユカラの日本語訳に挑むことに。

知里幸恵さんについて
本作品のモデル、知里幸恵さんはアイヌの神謡(カムイユカラ)を編集翻訳し「アイヌ神謡集」として出版した人物です。
幸恵さんが17歳の時に言語学者・金田一京助さんに勧められ、幼い頃から祖母モナシノウクさんや叔母の金成マツさんより聞き覚えてきた「カムイユカラ」をノートにアイヌ語で記し始めました。1921年、金田一京助さんにノートを送ると柳田國男さんとの共同研究で本とする企画が進み、1922年に『アイヌ神謡集』の草稿を推敲、執筆しました。本として仕上げるため同年5月に上京しますが、金田一家で印刷用原稿の校正を完了させた同年9月18日、心臓病のため19歳という短い生涯を閉じました。

コミックのマンガ担当・なかはらかぜさんコメント
主人公のテルは、自分がアイヌであることに誇りを持ち、その文化や風習を伝えるために生まれてきた少女です。でも、そこには揺れ動く健気な心があり、テルを支える家族や友だち、そして愛するヒサシを描くことによってその少女らしい心もデッサンしたいと思いました。兼田先生との出会いによって、ユカラをアイヌの言葉で残すことで、否応なしにテルの運命曲線は大きく変化していきます。常にテルを支えるカムイの姿もボクなりのカタチで描いています。モデルとなった知里幸恵さんを想う時、シサム(和人)によるアイヌのみなさんの生活が、急速に変貌していくことへの怒りと悲しみが幸恵さんの心を締めつけたことでしょう。テルに託して描いた幸恵さんのその愁が、漫画から伝われば大変嬉しく思います。

以下URLより購入ができますのでぜひお買い求めください。
https://www.shunyodo.co.jp/blog/2023/08/info_kamuinouta/

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